こんにちは、はっしーです。
前回までのシリーズでは視能訓練士協会の加入後の話をさせていただきました。
今回は協会加入の最大の目玉、認定視能訓練士への途についてです。
生涯教育制度を受けていく上で一つの目標になる協会の認定視能訓練士になるための話を進めていきます。
認定視能訓練士って?
協会は生涯教育制度で学び、国民の健康の向上や維持に貢献できる知識と技術を習得し続けている者に対して「認定視能訓練士」の称号を授与し安心できる医療を提供するものである。(視能訓練士協会Hpより引用)
国家資格取得後も学会参加などの自己研鑽を進めて、
かつ協会の生涯教育のプログラムを受けて一定以上の知識と技術を修めたと
協会が認めた方に授与される称号です。
協会加入の恩恵シリーズで書いた視能矯正学会では認定視能訓練士の限定セミナーもあります。
どこまで生涯教育制度を進めたらなれる?
まずは新人教育プログラムを修了させます。
その後基礎教育プログラムをすべて修了した後に修了申請を行います。(プログラム受講と学会参加単位20以上必要)
修了申請が認められた後に、
基礎教育履修開始から780日以上
申請時勤務していること
を申請書式に記載して郵送申請します。臨床経験日数は常勤であれば260日/年と計算します。
少なくとも常勤5年以上に経験日数が必要ということですので、言い換えれば最短5年で認定申請が可能となります。
費用は総額いくらになる?
それでは費用の計算をしていきます。(2023年1月時点での計算です。以下受講料/単位は変更される可能性があります。)
はじめに協会加入のタイミングで登録しておくとよいです。
なお、学生さんでJACOメイトに登録して学会参加・アンケートポイントが3以上になっていると協会員になった場合の生涯教育制度の登録料が免除されます。
そして新人教育プログラム修了に必要な受講費用です。
・講義日程(2日間、修了試験で6割以上正答):15,000円
・技術日程 視力・屈折:6,200円、視野:6,200円、両眼視:6,200円
・学会等参加単位:13単位以上
(資格取得6~10年の方は技術日程1項目2単位として、技術日程を受けない場合は学会参加単位19単位を取得する必要がある。技術日程1項目を受けた場合は参加単位17単位が必要)
学会等参加単位で最も効率の良い学会は日本視能矯正学会です。
一度の参加で6単位、生涯教育セミナー(1単位)を併せて受講すれば一度の参加で7単位が取得できます。協会主催の講演会・勉強会参加では5単位が取得でき、臨床眼科学会や弱視斜視学会ではそれぞれ4単位が取得できます。
2年で2回日本視能矯正学会に事前登録で参加すると8,000円×2回=16,000円で参加単位を満たすことができます。
よって新人教育(5年以内の場合)は51,600円で修了できます。(ただし、参加交通費・宿泊費は除く)
続いて、基礎教育プログラム修了に必要な受講費用です。
・基礎教育プログラムⅠ(3日間):22,000円
・基礎教育プログラムⅡ(3日間): 22,000円
・基礎教育プログラムⅢ(各1日) 視能矯正:9,000円、視能矯正: 9,000円
・学会等参加単位:20単位以上
最も効率よく20単位以上を取得するには日本視能矯正学会(生涯教育セミナーと併せて7単位)を3年で3回事前参加登録することです。
費用は8,000円×3回=24,000円となります。
よって基礎教育プログラムは受講費と学会費あわせて86,000円で修了できます。(ただし、参加交通費・宿泊費は除く)
認定視能訓練士になるには新人から基礎まで概算で137,600円の費用がかかるということですね。
改めて計算すると大変高額になりますね。。。
高額ですが、特に基礎教育プログラムの内容は大変深く、教科書で学ぶ国家試験対策な学校の講義とは違い、より視機能を科学的に評価する実践的な内容ばかりです。国家資格を取得した後に臨床で出会う悩みの大半は基礎教育プログラムを通して解決していく術が身についていくと思います。

基礎プログラムⅠ・Ⅱ・Ⅲの修了証と基礎プログラム全過程の修了証
認定視能訓練士は更新制
認定視能訓練士には日々進む医療に対応すべく学び続ける使命があります。
学会参加を続け20単位を取得(うち2回は視能矯正学会もしくは総会に伴う講演会・研修会に参加が必要)、5年に一度更新の手続きを行う必要があります。
更新にも費用が必要になります。
学び続けるにもかなり費用が必要ですね…
でも先立つ資金がない…少しでも費用を抑えることができないのか
次回は職場への申請やその後の給与アップ事例についてまとめます。
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