こんにちは、眼科診療報酬シリーズ2回目は点数表の項目と基本構成について書いていきます。
点数表・便覧の分厚い本をめくると多くの項目が目に入ります。
病院診療では様々な診療報酬項目(今回はココがメイン)が組み合わされ、患者さん一人ひとりへの請求点数が決定します。
初診・再診料といった「基本診療料」、視力検査・屈折検査・視野検査といった「検査料」など一つ一つの検査項目、同時算定の可否・同月算定の可否など、医師は診断に必要な検査を指示しますが、行ったすべての検査の点数を患者さんへ請求できるわけではありません。
同時算定の可否・同月算定の可否はいずれその検査項目をまとめる際に解説できればと考えています。
さて、このような診療報酬の項目は大きく分けて
A 基本診療料
B~N 特掲診療料 に分かれます。
頭文字のアルファベットはそれぞれの項目の通し文字になります。
例えば「A000 初診料 288点」「D261 屈折検査 1 6歳未満の場合 69点」
というように使われます。
それでは具体的にどういった項目で構成されているのか、以下目次にツリー上に表示されるように調整しています。
A 基本診療料
初診料
再診料(診療所又は一般病床200床未満の病院)
外来診療料(一般病床200床以上の病院)
入院基本料+入金基本料等加算
特定入院料+入院基本料等加算
短期滞在手術等基本料
B~N 特掲診療料
B 医学管理料
医学管理料
+(プログラム医療機器等医学管理加算)+(材料料)
C 在宅医療
在宅患者診療・指導料
在宅療養指導管理料
+(在宅療養指導管理材料加算)+(薬剤料)+(材料料)
D 検査
検体検査実施料 + 検体検査判断料
+(診断穿刺・検体採取料)+(薬剤料)+(材料料)
生体検査料 +(判断料) ⇒眼科検査の多くはココに該当
+(診断穿刺・検体採取料)+(薬剤料)+(材料料)
E 画像判断
エックス線判断料(撮影料+診断料+造影剤注入手技料)
+(薬剤料)+(フィルム)+(材料料)
核医学診断料(撮影料+診断料)
+(薬剤料)+(フィルム)+(材料料)
コンピューター断層撮影診断料(撮影料+診断料)
+(薬剤料)+(フィルム)+(材料料)
F 投薬
【外来患者・院内処方】調剤料+処方料+薬剤料
+(調剤技術基本料)+(材料料)
【外来患者・院内処方】処方箋料
【入院患者】調剤料+薬剤料
+(調剤技術基本料)+(材料料)
G 注射
注射料(注射実施料+無菌製剤処理料)+薬剤料
+(材料料)
H リハビリテーション
リハビリテーション料
+(薬剤料)
I 精神科専門療法
精神科専門療法料
+(薬剤料)
J 処置
処置料
+(処置医療機器等加算)+(薬剤料)+(材料料)
K 手術
手術料
+(輸血量)+(手術医療機器等加算)+(薬剤料)+(材料料)
輸血量
+(薬剤料)+(材料料)
L 麻酔
麻酔料(麻酔料+麻酔管理料)
+(薬剤料)+(材料料)
神経ブロック料
+(薬剤料)+(材料料)
M 放射線治療
放射線治療管理・実施料
+(材料料)
N 病理診断
病理標本作製料+病理診断・判断料
+(Dの(診断穿刺・検体採取料)+(薬剤料)+(材料料))
まとめ
以上が診療報酬項目の基本構成になります。
眼科の検査の多くは「D 検査」「生体検査料」に含まれます。
他科の検査やリハビリ等すべてを網羅した診療報酬項目は膨大な量になります。
自科の診療・診断に必要な検査等項目がどの項目に分類されているか、全部を覚えるのは正直難しいと思います。しかしどの項目あたりにあったのかは、はじめに抑えておくと悩んだ時に索引時間の短縮になるでしょう。
次回から各項目についてできるだけ簡便にまとめれたらと考えています。
参考・引用:保険診療便覧-点数表とその解説-(医学通信社協力編集)
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